中学生の転部について

自分の中学生時代を振り返ると、いったん入部したクラブが 「失敗だった。」と思っても、親の反対を押し切って入ったのだから転部などできるはずもない・・・と思っていやいや続けていた。もっとも、兄と姉の学費を稼ぐことと、家のローンを支払うために、なりふり構わず働きっぱなしで、家計の資金繰りに明け暮れていた両親。三人目の私の悩みなど聞いてくれるはずもなく、あわよくば自分たちの虚栄心を満たしてくれればありがたい ぐらいにしか思われていない存在だった。

 
であるから、私の娘が転部を希望していることを知った時には、顧問であり担任である先生に 話を聞いてやってほしいと願い出た。それが夏休み前だった。つまり1学期の終業式あたり。
具体的にどんな話がなされたのか、詳しくは知らないが 転部はいまだ実現してはいない。
 
そこでだ、親としては、転部など思いとどまるように今のクラブを続けるよう励まし続けるべきだったのかな、ということ。
いろんなことがあり、いろんな思いもあり、中学校の先生と心通わせることもできた。と私は感じているが。何歳になっても、悩みは尽きない。親として、というより一人の人間として。人間として生きていく娘の前で、包みかくさず赤裸々に悩み続ける親であること。これも生きる営み。