身を居くは、宜しく独後の地に居くべし。『菜根譚』 洪 自誠 /『午前零時の玄米パン』群 ようこ

菜根譚』 という作品を、はずかしながら今朝はじめて知りました。

日本の各界の多くの著名人が愛読していた人生訓です。
さっそく市立図書館で一冊だけ借りてきました。
本格的なものは書庫にしか置いてなかったので、本館の一般向け書架に1冊だけあったものを
借りてきました。かいつまんで書いてある本だったので、物足りなさが残りますが
なるほど とおもいながら概ね目を通しました。次に行くときは書庫から岩波文庫を出してもらおうと思います。
タイトルの 身を居く 云々 の意味は、
人はトップになることより、一歩退いて そこに身を置く方がよい  という意味です。
 
自分自身を客観視するというのでしょうか。
良いときと悪いときというのは常に表裏一体であるということがわかりやすく
対句になって漢詩で書いてある本です。
洪 自誠さんは、全く無名の人だったそうですよ。
 
さて、全く関係のない話。
図書館ついでに、群ようこさんのデビュー作を見つけ出し、借りてきました。
『午前零時の玄米パン
まだ読んでいませんが、わくわくします。
わたしは何を隠そう無類のパン好きで、
三食パンでもいいぞ人間です。ごはんも好きですが。
学生時代は寝るのも惜しんでせっせとパンを焼いて研究に研究を重ねていました。
研究といっても、自分のパンを極める ということです。
それが高じて、最後は自分で麦を作るに至りました。
30年前のことです。
今じゃ流行りですから、そんな人は五万といるでしょう。
昔はネットも携帯もなく、手書きのはがきやダイレクトメールで、
重たいパンを焼いて表に看板を出さないパン屋をやっていました。
楽しかったな。いい思い出です。